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認定理学療法士・NST専門療法士がリハビリに関する内容を書くブログ

自分はこけやすい?転倒しないためのチェックポイント

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 あなたはコケやすい?コケにくい?

写真のような場面はそうそうおきることはないと思いますが、人生で一度は転倒したことがあると思います。受け身をとれればいいですが、高齢者は加齢に伴う運動機能低下や骨の脆弱性が進行し転倒で骨折、そのまま入院してしまうケースが多く、そんな対象者を担当させていただきました。加えて、、転倒は以前紹介したフレイルを助長する可能性もあるため、未然に転倒を防ぐ取り組みが必要になってきます!!

転倒って命にも関わってくるんだね。こけないような取り組みが重要だ!!

転倒を防ぐためには、運動習慣をつけたり、手すりや段差解消などの家屋改修を行ったりなどの方法がありますが、自分の運動能力がどのくらいのレベルか?つまり、、転倒する可能性があるのか?これを知っておくのも必要だと思います。

今日は私が転倒リスクを予測するために日常的に用いている評価ツールをご紹介したいと思います。

高齢者の転倒に関連する評価項目は数多くありますが、私がよく使用している評価ツールは①CS-30②片足立ちテスト2つの評価指標になります。また、評価する際の注意点もありますので興味がある方はご確認ください。

 

①CS-30

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CS-30は30秒間椅子立ち上がりテストの略で、ひじ掛けのない高さ40㎝の椅子を使用し両腕を胸の前で組んだ状態から30秒間起立運動を行い、その回数を計測する評価方法です。CS-30は下肢筋力の簡便検査法として利用されることが多いですが、転倒のリスクを評価する指標でもあるんです。川端らは¹⁾、地域在住高齢者135例(男性28例,女性107例、平均年齢73.8±5.4歳)を対象にCS-30と転倒の関連を調査しており、CS-30が14.5回未満だと転倒のリスクが高くなることを報告しています。

 ②片足立ちテスト

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片足立ちは両腕を体につけた状態(脇をしめた姿勢)から片足立ちを行い、腕が離れたり、支持している足がずれたりすると終了でその時間を計測します(最長120秒)。Vellasらは²⁾、60歳以上の健常高齢者を316名(平均年齢73歳)を対象に転倒の有無を3年間調査したところ、開眼での片脚立位が5秒未満だと転倒リスクが高くなることを報告しています。

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他にもtime up and go(TUG)やBerg Balance Scale(BBS)など転倒リスクを評価する指標は多くありますが、CS-30、片脚立位はストップウォッチと椅子があれば実施できる利点があります。殆どの携帯にはストップウォッチ機能がありますし、自宅でだれでも測定できる点では優れた評価方法ではないかと私は考えています。

確かに。これなら素人でも評価しやすいし、自分の家族にでもやってあげれそうだね。

注意点

最後に注意点ですが、評価指標は少なからず実施中に転倒するリスクがあります!!少しでも自信がない方は安全な環境及び方法で実施することを推奨します(検査中に転倒したら本末転倒ですよね、)また、転倒と運動機能に関する調査は数多くされていますので、論文などを見る際は、対象者の特徴(性別・年齢・介護度)を考慮する必要があります。転倒して健康寿命が短くならないように取り組んでいけたらいいですね。

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文献

1)川端 悠士,日浦 雅則:地域在住高齢者における転倒予測テストとしてのCS-30の有用性.理学療法学,2008,23(3):441-445.

2)Vellas BJ, Wayne SJ, Romero L, et al.: One-leg balance is an important predictor of
injurious falls in older persons. J Am Geriatr Soc 45,1997: 735-738

3)井上 椋太他:地域在住高齢者の転倒要因に関する研究-身体・認知・精神機能の共分散分析による検討-.Japanese Journal of Health Promotion and Physical Therapy,2015,5(3):139-143.